カテゴリ
以前の記事
検索
記事ランキング
|
2017年 06月 20日
この作家の小説は以前読んだことがあるが、どちらかといえば高校生の友人間の人間関係を描くライトノベル風な内容だった記憶がある。
こちらも表紙のデザインからしてそんな先入観を持ってしまうが、読み始めると殺人事件を追う警察小説の系統のような印象を受ける。 それと同時に、兄妹の家族、認知症の老人介護を抱えた親子を描いているのだが、物語の主軸は警察の捜査本部にあるものと考えて読んで行くと、確かに事件の犯人を突き止め解決したように見えて、それで終わりだろうと考えてしまう。 だが、この物語は事件の実行犯を逮捕して終わりではなくて、この中で発生する事件はすべてある人物の思惑通りに起こったものだったことが最後に示され、その確認のために最初から読み直したくなる。
by p_giacomo
| 2017-06-20 22:25
| 本
|
Comments(0)
|
ファン申請 |
||