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2017年 05月 11日
長崎の軍艦島周辺が世界遺産に登録されたのは2015年だそうで、この本はその数年前に出版されているから、世界遺産に因んで書かれたわけではないようだ。
島は、長さが480mで幅が160m程度とのことだが、最盛期はここに5000人が暮らしていたそうで、人口密度が世界一だったらしい。 元々人間が暮らしていたわけではなく、石炭採掘のための人為的居住地だから、炭鉱が閉鎖されることで無人島に戻ってしまったが、その姿はSF映画のゴーストタウンそのもので、異様というか不気味だ。 小説自体はフィクションだが、少女連続殺人犯がそれと知られずに住んでいるのを探し出すという内容よりも、この狭い居住空間で通用する特殊な掟や人間関係を描いている一種のドキュメンタリーとして興味深い。
by p_giacomo
| 2017-05-11 22:40
| 本
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