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2015年 06月 21日
四谷怪談という物語は、全体像を知っているほど詳しいわけではなく一般的に誰でも知っている程度の知識だが、だいぶ前に高岡早紀がお岩役を演じた映画とか、シアターコクーンでの歌舞伎を観たことはある。 原作が歌舞伎なのか江戸時代の読み本だったのか、そこまでの関心はなくても、あらすじだけ知っていれば演劇として楽しめるだろうし、内容がわかっていればストーリー展開ではなくむしろ役者の演技や舞台装置に興味が向く。 今回の舞台は、歌舞伎ではないが、お岩以外の登場人物をすべて男が演じている。 娘やら母親やら乳母やら妹やら、すべて男優。 どういった狙いがあっての設定なのかわからないが、歌舞伎の女形ほどには声や所作が女を感じさせず、やや喜劇的な印象を受ける。 とはいえ、この物語の焦点は伊右衛門とお岩の因果関係に集約されるのだろうから、女優はお岩だけでいいのかもしれない。
by p_giacomo
| 2015-06-21 20:49
| 演劇
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