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2013年 01月 08日
伊坂幸太郎の小説は何冊か読んだことがあるが特にファンということもなく、だからその独特な世界観がいかなるものなのか詳しくはわからない。
ジャンルで分類するなら広義のミステリーなんだろうか。 とはいえ、殺し屋だのゆすりたかりの常習犯が頻繁に登場しても、犯罪小説のような緊迫感や義憤を感じることは稀有で、むしろオマヌケな憎めない漫才コンビのように応援したくなるほど。 犯罪は反社会的行為である以上、やむに已まれぬ動機があったにせよ正義とは見做されないわけだが、ここで描かれている事件は現実感を伴わず、ただ単に小気味よく展開するドラマでしかない。 いかにも作り事で嘘っぽい話と思いつつ、痛快で飽きさせない語り口である。
by p_giacomo
| 2013-01-08 20:36
| 本
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