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2010年 06月 20日
チケット入手困難で諦めていたクリエミュージカルコンサートだったが、ある方の御厚意により譲って頂き、行くことができた。 出演者それぞれいくつもの舞台を控えていて忙しいスケジュールの中、公演として10日間は短い部類ながら、こうしてコンサートが行なわれるのはミュージカルファンにとっては垂涎物である。 だからこそチケット入手が難しくオークションで高騰したわけだが、席に座っていたら、あと5回分チケットを持っているとかの会話が聞こえて来て、どうやって手に入れたのか知らないが、あるところにはあるらしい。 コンサートは、チラシにも書かれていた通り、2部形式。 取り上げているのは、クンツェ&リーヴァイ作品の「エリザベート」「モーツァルト」「MA」「レベッカ」だが、どういうわけなのか第1部が全部「MA]で、実際観ていると、なんだか構成演出に第2部よりも力を入れているような印象を受ける。 正直なところ、「MA]についてはほとんど興味はなく、むしろ「レベッカ」と逆にした方が個人的には満足度がずっと高い。「レベッカ」からは実質的には2曲だけで、この扱いの差はいったいなんなのか。 コンサート全体の構成演出、出演者の歌唱力からすると十分満足できるのだが、作品の好みで言うなら現時点では「レベッカ」が一番で、その意味からすると物足りなさを感じてしまった。 このコンサートでのひとつの目的は一路真輝が歌う「エリザベート」からの曲で、もうたぶん山口祐一郎との共演はないだろうから、是非聴きたかった。 しかし、しばらく前の復活コンサートで聴いたように歌唱力の衰えはやっぱり明らかで、単独リサイタル形式でなら通用しても、ミュージカル公演には無理がある。 舞台に登場した瞬間、ファンとしてはうれしいのだが、他のメンバー、とりわけドイツからのゲストとのレベル差は歴然としていた。 クンツェ&リーヴァイ作品では「エリザベート」に一番の思い入れがあるのだが、一路がこんな状態で、次回公演のキャストにもまったく期待できそうもないのでは、観る楽しみが削がれてしまう。 一路と同等レベル以上の存在感と圧倒的歌唱力がある新キャストが現れない限り、作品の価値が保てないだろう。 それにしても山口祐一郎は、カリオストロでもコロレドでもトートでもマキシムでもなく、やっぱりクロロック役を観たい。
by p_giacomo
| 2010-06-20 16:48
| コンサート
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