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2009年 05月 14日
鬱病の男が廃館になった映画館で首吊りをし損ない、偶然見つけた配達されずに遺棄された郵便物。その中の7通を配達し終えたら改めて自殺を決行しようと、宛て先を訪ねて行く。過去の郵便物だから、皆その後の生活は変化しているわけで、これはいわば寓話のようなもの。
たかだか手紙が届かなかったぐらいで人生が変わることは滅多にないだろうが、この7通の郵便物を開封することで宛て名の人物たちは過去の出来事を振り返り、現在の生きがいを再発見するきっかけになる。 作り事とわかっていても、それぞれのいきさつは深い情感に溢れている。
by p_giacomo
| 2009-05-14 19:24
| 本
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